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フォトエッセイコンテスト1次選考通過作品

いつもありがとう。
泉北高速鉄道の思い出は、五感と共に。

ayako

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2022年11月3日。

新しい土地へ引っ越した翌日、少しだけ残していた荷物を取りに実家にむかった。

起業、引っ越し、結婚。

すべてが同時期にきたからこそ、昨日まで出発地だった光明池に向かう電車で、光が差し込んできたときは、ノスタルジーな気持ちになった。

引っ越しをして2年、泉北高速鉄道という名前が「なくなる」と聞いた。

ニュースを見たときに最初に思い浮かんだのは、冒頭の車内で思い出した季節のうつろいだった。

 

毎年光明池から深井駅まで、車内からみる桜がとても楽しみだった。

夏になると夕日が美しく、泉が丘から栂・美木多あたりを通過する頃には、窓のほうに顔をむけて、夕日を眺めながら帰った。

秋の紅葉も、冬になると光明池に向かってどんどん寒くなることも、些細な季節の変化はいつも電車の車内で感じられた。

 

駅がなくなるわけでも、線路がなくなるわけでもないけれど、なんばでの飲み会の帰りに、私は泉北高速で帰るね!と、何気なく言っていたセリフや、河内長野まで通った高校で、泉北高速仲間だね、なんて話した友達との会話も。

 

結婚を機に引っ越すことになり、はじめて沿線から離れる生活を想像したときも寂しさはあったけれど、名前がなくなるというのは感覚が違って、これが完全に思い出になるということなのかと思った。

光明池に向かう車内で光がさしたあの瞬間のように、五感に宿った記憶はこれからも鮮明に思い出すだろう。

 

今までありがとう!そして、心の中でまた会おうね。

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